No.192 EV政策物語

第26回国連気候変動枠組み条約締結国会議(COP26)にて議長国のイギリスがガソリン車の新車販売を2040年までに終わらせると宣言し、走行中にCO₂を排出しないEV車に転換するとして始めたEV政策ですが、欧州連合(EU)は2024年3月25日の欧州委員会とドイツの協議で「2035年にガソリンなどで走るエンジン車の販売をすべて禁止する」として来た方針変更して 環境に良い燃料を使うエンジン車の販売を継続し認めると表明しました。

王子
「パパッ」
王様
「パパと呼ぶのじゃないと いつも言っておるだろ。で、なんじゃ息子よ」
王子
「最近国中を豊国屋の馬車ばかりが使われているので、何とかして欲しいとセデス屋とワゲン屋が相談に来ています」
王様
「そんなことあるまい。セデス屋の馬車は高くて豪華で人気だとみんな言っておるぞ」
王子
「そんなこと言っているからパパは国民からの支持率が下がっているんだよ。パパの友達はお金持ちばかりだけど 多くの国民は高い馬車はいらないんだよ。そこそこの値段で長く使える豊国屋の馬車が人気なんだよ」
王様
「うむ。なるほど。よし、セデス屋とワゲン屋をここへ呼べ。話を聞こう。」
セデス屋
「王様に申し上げます。このままでは我が国の馬車は豊国屋の馬車ばかりになって長年続いてきたセデス家も終わりです。何か良い方法はないものでしょうか。」
王様
「王子から聞いているがセデス屋、どうだろう。もう少し安い馬車を作ればよいのではないか」
セデス屋
「王様、お言葉ではありますがセデス屋、長年の歴史の中で大衆の喜ぶような馬車を作るなんてとんでもありません」
王様
「ふむ。そういうことを言っているから売れれないのだと思うのだが、わしも豪華なセデス屋の馬車が一番じゃと思っているからしかたない。ワゲン屋、何か良い案はないか」
ワゲン屋
「それがわからないから王様の知恵をお借りに来ているのです」
王様
「頼りないヤツばかりだな。誰か良い案を持っているものはおらぬのか」

民1
「おっとあぶねー。あぶなく馬の う〇こ 踏むところだぜ」
民2
「セデス屋の馬車だろ。ムダにでかくて豪華な馬車だから 馬もでかくて う〇こ の量もすげーのさ」
民4
「そのてん豊国屋の馬車は馬も小柄で車も軽いから う〇こ も少なくて良いよな」
民3
「どちらにしても う〇こ だらけで、困ったものだけどな」

王子
「パパ、パパ、パパ」
王様
「だから何度言えばわかるんだ。王様と呼びなさい」
王子
「ロエン屋が良い話があると来ています。早く話を聞いてください」
ロエン屋
「王様、先日セデス屋とワゲン屋が持ちかけた相談ですが良い案をお持ちいたしました」
王様
「ほう、話を聞こうではないか。セデス屋とワゲン屋も呼んで一緒に聞こう」

王様
「よし、集まったな。ロエン屋、話してみろ」
ロエン屋
「まちの民たちがセデス屋の馬車はムダに大きくて豪華で重いので 町の中が う〇こ だらけで、汚くて臭いと騒いでいると聞きました」
王様
「バカを言うな。う〇こ をしない馬などおる訳がないだろ。ロエン屋、そんなことを話しに来たのか。大事な話があるというからこうして皆で集まったのに愚か者が。とっとと帰れ。ワシは忙しいのじゃ YOUTUBE動画見るんだから」
王子
「パパ、YOUTUBEって何?」
「それよりロエン屋の話を最後まで聞いてよ」
ロエン屋
「王様、チュウチュウ国の友人から聞いた話ですが、馬の代わりにモーターという機械をエレキを溜めた箱で動かす馬車があるそうです」
王様
「ほう。それは良い案だ」
王子
「パパ、わかってるの?」
王様
「いや、全然。早くYOUTUBE見たいのだ」
王子
「ちゃんと話を聞いてよ。てかYOUTUBEって何」
ロエン屋
「王様、馬のいらない馬車ならば う〇こ 問題は解決です。民も大喜び間違いなしで モーターなどを知らぬ豊国屋の馬車も う〇こ 問題で売れないように新しい決まりを作れば一石二鳥間違いないです」
王様
「欧州で排ガス規制を強化してグリーンディーゼルを促進して規制値をクリアできない車を販売できないようにしようとしたが、排ガス基準をクリアするためにフォルクスワーゲンがいくつかの車種に不正なシステムを組み込んで大きな問題に発展してしまい、日本車を販売しにくくしようとした目論見ははずれてしまった」
王子
「パパ、何言ってるかわからないよ」
王様
「はっ!わしは今何か言ったか?」「なんだか嫌な既視感がしたな」
ワゲン屋
「ロエン屋さん、エレキ何やらとは何のことでしょう。どうやって作るのですか」
王様
「ロエン屋、わかりやすく話してみろ」
ロエン屋
「はい、わかりました。チュウチュウ国の友人が言うにはモーターにしてもエレキ箱にしてももう作っていて、それほど難しいものではなく馬を使ってエレキを使い、それを箱に詰めて馬の代わりに馬車を積むのだそうです」
王様
「馬でエレキを作るだと?!馬で引くのと同じではないか」
ロエン屋
「いえ、エレキ箱にすると1頭で引く馬車を動かすエレキを作るのに馬2頭が必要だそうです」
王様「?」
王子「?」
セデス屋「?」
ワゲン屋「2倍の う〇こ」
王様
「ロエン屋、帰れ。もういい。YOUTUBEを見る」
王子
「パパだからYOUTUBEって何?」
ロエン屋
「王様、待ってください。まちの中がきれいなら民は喜びます。その上、豊国屋はエレキ箱をまだ作れません。2倍の う〇こ など隠してしまえば 民には解りっこありませんから大丈夫です」
ワゲン屋
「セデス屋さん、馬車が高価なのはどうしますか?安い馬車を作れますか?」
ロエン屋
「王様、そこでお願いがあります。豊国屋をつぶすために う〇こ を出す馬車を売ってはいけない決まりを制定していただきたいのです。そしてエレキ馬車を買う民に何かしらの見返りを与えて頂きたいのです」
セデス屋
「それはいい。安価な馬車を作らずに安く売れるということだ」
王様
「なんだか嫌な予感しかないのだが我が国だけでは決められないのでいい湯組合で議題にして提案してみよう」

———————————-その頃、東の国——————————————
家来
「殿、連合国会議の議題が届きました」
殿
「うむ。今回の議題は何じゃ」
家老
「う〇こ 問題の様です」
殿
「・・・・」
家老
「う〇こ 問題だそうです」
殿
「聞こえておる。たわけたこと何度も申すな」
家老
「殿、馬車の馬の う〇こ が町中を汚すことに民が困っているので馬車を禁止する様です」
殿
「うむ。しかしそれでは民の仕事が困ることになるではないか。連合国会は何を企んでおるのだ。よし、だれか会議の前までに探りを入れてよい策を練って会議に出向くとしよう。家老、頼んだぞ」
豊国屋
「御家老、会議の件調べてまいりました。どうやら私どもの馬車を占め出すためのいい湯組合の悪だくみのようです」
家老
「殿、豊国屋がまいりました。申したいことがあるそうです。お聞きください」
殿
「豊国屋、よく来てくれた。妙案を期待しておるぞ どれ、話を聞こう」
豊国屋
「殿、いい湯組合の企みですがどうやら表向きエレキを使うことにより馬車の う〇こ 問題を解決としながら私どもの馬車をいい湯組合から閉め出すのが目的のようです」
殿
「なるほど。して豊国屋、おぬしには何か策はあるのか」
豊国屋
「ありません」
殿
「・・・?」
家老
「こら豊国屋。まじめに考えぬか、殿の前だぞ」
豊国屋
「だからありませぬと申しました」
家老
「豊国屋、ふざけるのもいいかげんに」
殿
「まあ、待て。豊国屋、おぬしの考え わしにもわかるように話してみろ」
豊国屋
「う〇こ 問題はどの国でも同様に頭を痛める問題です。何かしらの策を考える必要はあると思います。手前どもの馬車も大・中・小、馬に牛に色々と取り揃えてお客様の望みに叶うものを売るように心がけております。実は内密にエレキについても考えております。いい湯組合では お国が、相応の金を渡して無理やりエレキ馬車を民に買わせるような策を企んでいるとのことですが、初めこそ買う者もいるでしょうが身の丈にあわぬもの、それほど長く続くまいと思います。何よりエレキを作るのに2倍の う〇こ を出すような道理の合わぬ方法ではいずれ民も気が付くでしょう。殿、会議では知らぬ素振りでいい湯組合の企てに乗ってください。私の見立てでは何もせずとも道理に合わぬ企みは長く持たずに自滅すると思います。」
家老
「殿、いかがなさいますか」
殿
「豊国屋、よくわかった。この度の会議、おぬしの言うとおりにいたそう」

———————————-その頃、西の国——————————————
王子
「パパ、セデス屋とワゲン屋が来てるよ。何かまた話があるみたいだよ」
王様
「今忙しいのだ。YOUTUBE見ているのだ」
セデス屋
「王様大変です。連合国会議でうまく話が進んでエレキ馬車が売れていたのですがチュウチュウ国が安価なエレキ馬車を売り始めて豪華な我々の馬車が売れません。もう少し見返り金を増やしてもらえませんか」
王様
「バカ者。2倍の う〇こ といううことは2倍のエサが必要でもう国の金も底を尽きるぞ。ロエン屋はどこだ」

———————————-その頃、東の国——————————————
家老
「殿、豊国屋が参りました」
殿
「よし、通せ」
豊国屋
「殿、いかがいたしましたか」
殿
「豊国屋、馬車の売れ行きはどうじゃ」
豊国屋
「連合国会議の後、少々売れ行きが悪いこともありましたが、今は売れ行きが戻ったように思います」
殿
「ほう。それは何よりじゃな。西の国では無理な方策で困っておる者もいるとか聞くが、おぬしの申したとおりであるな。やはり、民の心をよく見ずに金もうけばかりでは物事良い方向にはいかぬということかの。豊国屋、あっぱれであった。う〇こ 問題も解決したわけではないからな。これからもよろしく頼むぞ」

温室ガス(CO2)削減を掲げて始めた EV政策ですが 何故か目標を先延ばし おそらく100%EV車にはならないのではないかと思います 本当に効果のある政策ならば 少々不便でも我慢して 政策を進めるべきだと思いますが EV政策が 本当に効果のある政策なのでしょうか 
日本は経済の高度成長期に 公害と言う 大問題を抱え大きな代償を払い 環境保護と経済活動の共存を 子供たちへの教育を通して 長い時間をかけて 都市の河川 港湾の浄化活動をして 美しい町や市、国を取り戻しつつあります 
環境問題を 金儲けの道具にしたりしないで 子供たちに胸を張って言える 正しい方法で 綺麗な自然を残していきたいものです

株式会社メタックス 田淵杉穂

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