No.189 さあいい加減本気ださなきゃ

本屋がどんどん閉店していく。

本好きとしてはなにしろ残念なのだが、そういう僕自身も読書に関してはほぼ愛用の『Kindle Whitepaper』にダウンロードしてしまう。

また、先日ローリングストーンズの新譜を買おうと思ってCDショップを探したのだが、そこそこ栄えた駅にもCDショップは既に存在せず、大きな駅でHMVかタワーレコードを探すしかない。

デジタル化というのは寂しいと思う反面、『脱炭素』には貢献できるものだと理解して異論を唱える気はさらさらない。

ドバイで開催された国連気候変動会議(COP28)で今年の世界の平均気温は史上最高になる事が発表され「異常気象は日常的に命と生活を破壊している」と警鐘を鳴らした。

ところがこのCOP28は合意文書をめぐり議論が紛糾した。
なぜなら欧米や島嶼国(小さな島で構成されている国など)が「化石燃料の段階的廃止」の文言を求めたのだが、サウジなどの産油国が反対したためだ。
「私たちの島の死亡証明書には署名したくない」文言なしの案を拒んだサモアの大臣の言葉に、誰もが異論を唱えるのか?

結局「化石燃料からの脱却」で合意した。
昔から住んでいる家が水没していくのだ。

そんな現実を見て見ぬふりをして快適さや利便性、時短、経済性、はてまた経済優位性を優先し続けるのか?

このままでは僕たちの子孫は猛暑の中、自然災害に被災し、経済も破綻し、食糧難に苦しみながら、高所移転を繰り返し、最後を迎えるのか…。

今を生きる世代に責任がかかっている。
運命は仕方ないにしろ、自ら地獄に向かう必要はない。

今年度から、当外装エコロジーシステムの理事長に再就任した。
この団体の存在により我々建築外装業界から排出されるカーボンを確実に減らすことができるよう、決意を改めようと思う。

さあいい加減本気にならなきゃ。

ガイズカンパニー株式会社 代表取締役 仲本 純

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