No.134 ゴミと護美

すっかり桜の葉が散り緑に覆われて惜春ともいいましょうか皆様いかがお過ごしでしょうか。

この度順番が回ってきましたので書かせていただきます。

駄文になるかと思いますがお付き合いいただければ幸いです。

今回何を書こうかと考えた時、最初に浮かんだワードは「ゴミ」でした。

ゴミと聞くとどんなことを思い描きますでしょうか。
邪魔な物、環境を壊す物、不要な物、多種多様あると思います。
イメージとして悪い。
というのが私の正直な思いです。

皆様は神社仏閣に行った際、「護美箱」と書かれたゴミ箱を見たことはないでしょうか。

私は初めて見た時衝撃を受けました。
イメージの悪かったゴミに対して護ると美しいというプラスのイメージしか受け取れない漢字が使われていました。

このような漢字を使うと、
綺麗にしなくては!
ゴミを拾わなくては!
と無意識に行動に起させ、
環境美化につながるんだろうなとしみじみと感心しました。

そこで思ったのですが護美という漢字のルーツがどこにあるのだろうと思い調べてみました。

なんと平家物語に護美という漢字が使われているんだそうです。

ルーツはとても古く当て字なのですが、近代の当て字としてではなく立派な日本語だったということにまた衝撃を受けました。

昔の人はゴミに対して悪いイメージは無く綺麗な言葉にしていたと考えると今以上に捨てる物にも愛着や、心があったのではないか。と思いました。

今と昔を考えてみると物々交換の時代から金銭の受け渡しによる売買に変わり時代ともに物が必要以上に溢れてきてしまっています。

捨てる物にも心を持って捨てていた時代と心無く捨てつつある時代。

「護美」と「ゴミ」
技術的な環境対策ではなくもっと根本的なものを考える時なのかもしれません。

有限会社ワイズ・エスディ 山中泰介

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