No.128 マイクロプラスチックの環境汚染が他人ごとではないと感じた事

最近、大手コーヒー店をはじめ、ファーストフード店やレストランチェーンなどで、ストローの使用を廃止するニュースなどを耳にします。
その理由として、海の環境汚染の事が言われています。

「へぇ~」と思ったものの、どこか他人事なところもあり、あまり真剣に捉えていませんでした。

環境問題というと、地球規模の大きな問題だからと、遠く感じていたのかもしれません。

それから少しして、“海のマイクロプラスチック汚染”について再び耳にする機会があり、
それらが自分たちの生活から排出され、人間の体内にも入り悪影響を及ぼす可能性があり、そしてそれはごく身近であるという事を知りました。

マイクロプラスチックとは、ストローやペットボトル、スーパーのゴミ袋などのプラスチックゴミが海に排出され、漂流している間に割れたり砕けたりして小さくなったもの
歯磨き粉や洗顔料に含まれるスクラブもマイクロビーズもそのひとつ

マイクロプラスチックは熱や太陽の光によって砕けることはあっても海洋で分解されることはなく、

つまり、海に流れ出たマイクロプラスチックは長い間海を汚染し続けてしまうらしいのです。

小さな海洋生物がマイクロプラスチックを食べ、その魚を大きな魚が食べる事で海洋生物のマイクロプラスチック汚染が広がっています。まさに食物連鎖の中で、人間も魚を食べます。

調べでは、東京湾で採れる魚の7~8割はマイクロプラスチックを含んでいるそうです。
ある研究グループの調査結果によれば、日本を含む8か国の17ブランドの海水から作られる食塩の9割にマイクロプラスチックが検出されたそうです。

マイクロプラスチックにはダイオキシン類や有害な化学物質が付着しやすい性質があり
これらの有害物質はガンやそのほかの重大な疾患の原因になることもあるそうです。

排出経路も、体内に入るのも、その影響も、かなり他人ごとではない感じがします。
それが分解されずにどんどん増えてゆくというのですから問題は深刻なのだという事がわかりました。

ではどうしたら良いのか?

基本的には「Reduce,Reuse,Recycle(減らして、再利用して、リサイクル)」だそうです。

まずは、使い捨てのプラスチックやビニールをなるべく使わない
(ストロー、フォーク、スプーン、レジ袋など)

マイクロビーズ入りの歯磨き粉や洗顔フォームを使わない
(自然派のスクラブのものもある、裏面にポリエチレン・ポリプロピレンなど書いていないもの)
そして食品パックやペットボトルはリサイクル
袋はなるべくエコバックを使うか再利用する。
など

大きな問題ではありますが、まずは自分から出来る事をやるしかないのだと思いました。

有限会社五十嵐建設工業 積算課 水澤

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